プーリア州でのマルティーナ・フランカという小さな街で行われた国際的な音楽フェスティバルFestival della Valle d'Italia に行ってきました。
北イタリアから南イタリアに行くには重い腰をよっこらしょっとするのが大変ですが
今回は、ピアノの麻子ちゃんが博士課程で研究していたCasellaのオペラということで最初から興味津々!
まったく見たことがないし、調べても日本語での説明がないこのオペラ!
勉強するにも音源も楽譜も手元にないまま!
とりあえず、Youtubeで上がっていた音源を聴いて耳をカゼッラに慣らしてから・・・
と、数回聞いていったのですが
まぁ、付け焼刃的なことをしてもまったくわからないものはわからないのですよ
現地で、運良く、ゲネプロの一歩手前の稽古から見させて頂くことができたのですが
一回目はまるっきり意味不明・・・
しかも寒い寒い。
南といえどもすこし標高の上がった小高い山のようなところにある街、
夜になると冷えるのです。
風がひゅーひゅーひゅーひゅー
歌手の衣装もなびくなびく
きっとこの状況で歌うの辛いだろうなぁと思いながらも、自分も寒いし・・・
マルティナフランカの街・・・北イタリアの街とは石畳の使っている石がまず違う気がする。基本白い。滑る。 |
二回目はゲネプロ
衣装もつけて本番さながらの稽古です。
お客さんも、地元の人達、若者がたくさん来ていました。
若者にオペラを知ってもらうために、ゲネプロはチケットを配るんだそうです。
こういう試みは本当に新しいお客さん層拡大のために大切ですね。
でも、ちょっとうるさかったけど。ずーっと写真とってる音とか、立ったり座ったり。落ち着きがね・・・。
このフェスティバルに出ている出演者はオーケストラの人も含めてみんな稽古期間からアパートの部屋をあてがわれているそうです。
なので、暇な時間(日中ほとんど?)は関係者がbarで集って喋ったり食べたりゆったりと過ごしていました。
オペラを見に来るお客さんだけでなく、関係者全体がお金を落としていくし、街にとってもとてもいいフェスティバルですね。
Theまちおこし!
さて、このヘビ女のですが、話はそんなに込み入ったものではないのですが、
なんだかやたら長く感じるところがあってそれはなんだろうかと思ったら
一幕、二幕、三幕ともにオーケストラのみの楽曲がしっかり(歌以上に)入ることです。
私が歌目線だからなのでしょうか・・・。
とりあえず、その場面はバレエでしっかりと楽しませてくれたのですが。
あ、まだあるんだ・・・
感は否めませんでした。
ハーペー・ゲーペー・本番と見ていると最終的には色々と見るべきところができたので楽しめたのですが、一回だけだったら私にはきつかったかも。
それにしてもこのカゼッラ作品最後のちゃんちゃん!感はモーツァルトに負けない。
しかも演出と音楽が相まって若干ミュージカルのようになっていました。
好みは分かれると思うけどとっても可愛らしかったので私は好きです。
歌い手に関しては色々思いましたが、とにかくソプラノのZUZANA MARKOVÁ
の美しかったですね。
とっても合ってる役だったんだわきっと。
よく思うことだけれども、イタリアって日本以上にお金がなくて財政難だし、地方も大変だと思うけど、絶対に地方でやっている小さな規模のコンサートからコンクール、大きな規模のフェスティヴァルまで地方自治体が何かしらの援助をしているイメージがあるのだけれども。
なぜ日本はできないんだろうね。
それはオペラにかかわらず、いろんなことに対してだけど。興味が全くないというか、目を向けないよね。
もっともっといろんなことに関わりあっていけばいいのに。と思う今日このごろです。
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